専門看護師の資格取得と仕事を両立させるために

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簡単には取得できない

専門看護師になることで今よりも活躍の幅を広げることができますが、取得するまでの時間や経済的な負担は決して小さくはありません。どちらかといえば厳しい道のりです。そのため、「ただでさえ看護師は多忙なのに働きながら資格を取得することはできるのか」「勉強の時間は確保できるのか」と不安に思っている人もいます。実際のところはどうなのでしょうか。

働きながら取得できるのか

日本看護協会の調査によると約6割の人が専門看護師になるために休職したり、一時的に離職したりしていました。仕事を続けながら取得した人は3割もいません。休職や離職を決めた理由は、「働きながらでは学ぶ時間を捻出できない」「希望する大学院が遠かった」「入学要件で就業が禁止されている」「勤務先の病院で進学を許可していない」などです。この数値を見る限り、仕事と資格取得の両立は難しいように思われますが、条件さえ合えば働きながら学ぶことも可能です。ただし、ある程度の覚悟は必要です。厳しい道のりのため、資格取得に向けて強い気持ちを持っていなければ途中で諦めてしまうことでしょう。

支援制度を活用する

仕事と資格取得の両立を目指すのであれば支援制度を活用することをおすすめします。多くの大学院では働きながら学ぶ看護師のために、2年分の授業料で3年かけて修了する長期履修コースなどの制度を設けていますし、日本看護協会や各種団体、都道府県の奨学金や大学院が独自に設けている奨学金を活用することも可能です。
また、入学金や学費の負担、休職中の給与保証、授業に出席しやすいように勤務時間の調整、研修に参加するための休暇など、専門看護師を目指す人を支援する制度がある病院もあります。仕事を続けながらの資格取得はかなりの負担になりますが、サポート体制が整っている病院であればしっかり学ぶことができます。
両立を目指すならサポートしてくれる制度がある病院へ転職することをおすすめします。しかし、資格取得サポートがある病院を個人で探すのは容易なことではありません。資格取得に理解のある病院の情報に長けている転職エージェントを利用することで、効率よく転職先を探すことができます。