専門看護師と認定看護師の違いを明確にしよう

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認定看護師との違い

認定看護師との違い

看護師のキャリアアップとして注目されている専門看護師ですが、役割が似ている認定看護師と混同されることも少なくありません。それぞれの違いについてわかりやすく説明していきます。


相違点について

まずは表記についてです。英語表記の場合、専門看護師はCertified Nurse Specialist(CNS)、認定看護師はCertified Nurse(CN)となりますが、専門看護師は「Specialist」とついているため、より専門性が高いことがわかります。
次に取得条件についてですが、高い水準で看護を効率よく行うために知識や技術を深め、卓越した看護を実践できると認定された人に資格が与えられる専門看護師に対し、認定看護師は高度化した医療現場において水準の高い看護を実践できると認定された人に与えられる資格です。どちらも資格を取得するには看護師として5年以上の実務経験を積まなければなりません。そのうち3年以上は専門分野での実務経験が必要です。また、専門看護師は看護系の大学院で必要な単位の取得を、認定看護師は日本看護協会が定める615時間以上の認定看護師教育の勉強をし、その上でそれぞれ認定審査を受け合格しなければなりません。

役割に違いはあるのか

専門看護師と認定看護師で大きく異なるのは期待される役割です。認定看護師の役割は「実践」「相談」「教育」の3つですが、専門看護師はその3つに「調整」「倫理調整」「研究」が加わります。そのため、認定看護師は高い水準の看護の実践や後輩の育成を、専門看護師は高い水準の看護を実践するだけでなくいくつかの現場を束ねる存在として活躍することを求められています。
大学院には2年間通わなければならないため、資格取得まで最低でも2年間の年月が必要です。一方、認定看護師は日本看護協会が定めた認定看護師教育を615時間、おおよそ6ヶ月間通うと資格を取得できますが、注意したいのは資格を取得する場所です。認定看護師の教育機関は全国でも数ヵ所しかありませんが、専門看護師は全国107ヵ所の大学院で学ぶことができます。このように教育にかかる時間や環境に大きな差がついていることなどからも、専門看護師はより専門性が高いことがわかります。
カリキュラムの内容ですが、専門看護師は高い水準の看護を実践するだけではなく研究や教育活動を通してどのように社会に貢献できるかも期待されているため、看護学研究方法論や応用統計学、看護行政政策論、機能病態学特論、臨床薬理学など認定看護師では学ばない分野も含まれています。
また、認定試験の合格率も異なります。専門看護師は約76%ですが、認定看護師は約87%と10%ほど認定看護師の方が高くなっています。

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