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専門看護師になるにはどうすればよいのでしょうか。専門看護師になるには日本看護協会が行っている専門看護師認定審査に合格する必要があります。そのためには実務経験を積み教育機関で学ばなければなりません。
年に1回実施されている認定審査です。書類審査と筆記試験に合格し、登録手続きをしたら専門看護師として認定されます。資格の有効期間は5年間で、更新審査を受ける必要があります。一度認定されたからといって、ずっと専門看護師として働けるわけではありません。更新審査があるので認定を受けた後も日々の勉強と努力が欠かせないのです。
専門看護師は高い水準の看護を実践できる人に与えられる資格です。当然、審査はかなり厳しいものになっています。看護師としての資質や教養も審査に含まれているため、知識や技術があるだけでは通過することはできないでしょう。
まずは一定期間の実務経験を積み、その後教育機関で単位を取得しなければなりません。希望する専門分野での実務経験3年以上を含め、通算で5年以上の実務経験が求められています。看護師としての経験を積んでいても希望する専門分野に配属していない場合は、経験が積めるように配属希望を出すことから始めなければなりません。
そして、実務経験を積んだら看護系の大学院で一定の単位を取得し、修士課程の修了が必要です。
看護系の大学院の修士課程に入学し、専門看護師教育課程基準で定められている26単位または38単位を取得します。期間は2年ほどですが、専門分野によっては設置されている大学院が少ない場合や実務経験を積んでからでないと受験できない場合もありますので、あらかじめ受験要綱などを確認しておきましょう。大学院の場所によっては引っ越しが必要になる可能性もあります。
カリキュラムは座学だけではありません。臨床や研究などもあるため、仕事を続けながら大学院に通うのは大変です。そのため、休職したり、一度離職したりする人も多いようです。「どのタイミング」で「どこの大学院に入学するのか」は自分の人生設計にも大きく関わってきます。キャリアプランをしっかり組み立てましょう。
実務経験を積み、必要な単位を取得したらいよいよ認定審査の受験です。認定審査は書類審査と筆記試験で、筆記試験では事例問題と総合問題が出題されます。試験は120分で配点はそれぞれ100点です。審査結果は日本看護協会のホームページで発表されますので忘れずに確認しましょう。合格者は認定料を振り込み、登録手続きを進めます。認定後も5年ごとに更新審査を受けなればなりません。
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資格を取得するのは決して簡単ではありません。仕事を続けながらだと勉強に専念できないため一時的に休職や離職する人も多いのですが、サポート体制が万全な職場なら仕事と資格取得の両立が可能です。
専門看護師として働くことで一般の看護師にはできない業務に携われるようになります。教育や研究を通して看護業界にも貢献できるので大きなやりがいを感じることができるでしょう。